M78とバーナードループ

元旦の伊豆遠征で撮影した画像の処理がようやく終わりました。拡大率の低さからくる星像の小ささがシャープ感となり、長い焦点距離の光学系を使うことで得られる解像感といったものがモザイク撮影の強みですね。そのかわり撮影、画像処理とも手間がかかります。私の場合は一回の遠征で一つの対象だけの撮影となるのが基本です。

2020年1月撮影
GSO 20cm F5 焦点距離 1000mm 反射 + MPCC Mark III
Nikon Z6 HKIR 改造 + HEUIB-II
ISO3200 270秒 x4 コンポジット、x8 モザイク
Kenko EQ6赤道儀、PHD2 + OAG9 + Lodestar X2によるオートガイド
Adobe Lightroom Classic、Photoshop CC 2020による画像処理

今回は埃の跡に苦労しました。Z6はセンサーがマウントからすぐのところで剥き出しにあるので埃が付きやすいです。一般撮影であればそれほど問題ではないのですが、天体写真では、ライトフレームとフラットフレームの間で埃の状態が異なっていると苦労します。今回は1コマあたり2か所ほど埃の跡の修正が必要でしたが、モザイクなので 2 箇所 x 8コマで全部で16か所修正することになりました。
202001_z6hkir_02.jpg
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コメント

こうち
TK_Starlightさん、こんばんわ。
バーナードループの赤、綺麗な発色ですねぇ。こんな処理ができるようになりたい。。
HUIBもつけて撮影しているのですね。やはりフィルター持っていたほうがいいのでしょうか?
D810Aとの相性がどうかという思いがあり、ずっとなしできているのですが…

星雲の発色

TK_Starlight
こうちさん、こんばんは。
バーナードループの赤は色相、彩度でいろいろと調節はかけています。ただそうやって強調するにはもとのカラーバランスがきちんととれていることが大切で彩度を上げても白い星は白を保っていると赤の彩度を上げても見た目の綺麗さが出ますね。これが赤を強調するあまりに星まで赤くなっているとバランスが崩れてしまいます。
ある程度淡い星雲を描写するにはHEUIB-IIを使った方がいいことが多いですね。勾玉星雲でいえば本体はHEUIBなしでもいけますが、そこから左上の方に伸びている部分などはHEUIBがあったほうがやりやすいと思います。D810Aは普通の改造カメラより淡い赤い星雲が少し出にくいという印象があるので、むしろHEUIBを入れた方がコントラストがついて良いような気がします。ただHEUIBをいれると勾玉本体やバラ星雲で一般的なピンク・マゼンタっぽい星雲まで真っ赤になります。このあたりは一長一短なので、やはり対象、狙いで使い分けです。
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