天の川 銀河系中心部方向

夏の天の川は濃く明るいですが、もっとも明るくなっているのが銀河系の中心部が存在する方向になります。星座でいうと いて座、M8星雲と さそり座の尾っぽの中間ぐらいのエリアです。天の川としては目立つところなのですが目ぼしい星雲がないこともあって直焦点で拡大して撮影されることは少ないかもしれません。以前にもっとワイドフィールドで撮影したときに、黄色から褐色の天の川とその脇にある密集した星の集団、暗黒帯といった対比が面白そうだったので、今回GSO 20cm鏡筒でアップ気味に撮影しました。

天の川 銀河系中心部 Nikon Z6

2021年4月撮影

GSO 20cm F5 焦点距離 1000mm 反射 + MPCC Mark III

Nikon Z6 HKIR 改造

ISO3200 4分 x3 コンポジット、x8 モザイク

Kenko EQ6PRO赤道儀、PHD2 + OAG9 + Lodestar X2によるオートガイド

Adobe Lightroom Classic、Photoshop 2021による画像処理


かなり低空の対象になってくるので撮影地の周囲にある木々に隠されないか心配でしたし、高度の低い対象を口径20cm 焦点距離1,000mmの光学系で撮影すると大気の揺らぎの影響が出やすくシャープさが少し損なわれてしまっているのはちょっと残念です。かなり輝度がある領域なので露出4分と短めにしましたがそれでもややオーバーでした。右上の暗黒帯のエリアから撮影を始めたので当初は気づかなかったのですが、撮影を進めるにしたがって明るい部分となってきてオーバーであることがわかりました。しかしそこから露出を変えてしまうとモザイクの合わせで苦労しそうなので、そういった判断はできなかったです。

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コメント

とら次郎のとうちゃん
TK_Starlight
天の川、20cmでのモザイク合成、迫力ありますね。これからの季節、私も撮影してみようかという気になります。露出ですがこれが自然なのでしょうね。私は好きです。

天の川の明るいところ

TK_Starlight
天の川の明るいところは黄色・褐色の雲のようなところを背景に暗い暗黒帯が入り組んでいて迫力がありますよね。暗黒帯はガスが背景の光を遮っているものとはわかるのですが、この天の川の雲のようなものは何だろう?と思ったりします。拡大すれば細かい星の集まりなのか、それともやはり星間ガスのようなものなのか、など。
露出については、白飛びはほとんどしていなかったので現像時の調整で何とかなりました。
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