モザイク撮影での苦労 - 気流の影響

モザイク撮影は複数のコマを1枚に綺麗につなぐ処理が大変、コマ間の明るさ、色合わせに苦労するということは何回か記事に書きましたが、もう一つ苦労する要因が発生する場合があります。下の画像は、伊豆で撮影した天の川中心部のもので、隣り合ったコマの繋ぎ目をピクセル等倍で切り抜いたものです。左半分と右半分でシャープさが違うのがお分かりいただけるでしょうか。左側がピンボケのように見えますね。

天体写真 直焦点 モザイク撮影 画像処理


左側と右側のコマとでは撮影したタイミングに2時間弱ぐらいの時間差があったと思うのですが、今回は対象が東から昇ってくる最中での撮影だったので2時間分高度に差が出ます。高度が低いときほど大気の揺らぎの影響を受けるので光学系のピント位置をいくら合わせてもこれだけシャープさに差が出てしまっています。


このように撮影対象の高度によって差が出るときもありますし、撮影中の気象条件の変化によっても星像が変化するときがあります。口径が大きく焦点距離が長いほどこのリスクは高まりますが、撮影手法・技術による回避策はほとんどなく、うまくいくかどうかは文字通り天に任せるしかありません。今回はこれだけの差が出てしまったので、右側のコマにはガウスぼかしをかけてわざとピンボケのようにして左側の画像に近づくようにしました。せっかくいい条件でシャープに撮影できていたのにもったいない話ではあります。

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コメント

とら次郎のとうちゃん
TK_Starlightさま
このような難しさがあるのですね。あとから星像をシャープに加工する現実的な方法はどうもないようですね。ぼかす方に合わせる、ほんともったいないことです。しかしうまく撮影できればそれだけ喜びも大きいということになるのでしょうね。

うまくいったら

TK_Starlight
GSO 20cm F5鏡筒(焦点距離1,000mm)で8枚モザイク撮影すると画角としては焦点距離400mmで撮影した場合と同じぐらいになると思いますが、そちらと比較するとやはり解像度がずいぶんと高く出ると思います。比較的安価な機材であっても、そうやって高性能な機材で通常撮影したものと見映えでも変わらないか、それ以上のものができるのがモザイク撮影のメリットかと思います。手間はかかりますし、失敗する率も高くて一晩で一つの画像しか撮影できないのですが、そうやってのんびりペースで撮影していくのも良いかと思っています。
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