6月の星空を蓼科で

いよいよ梅雨本番となってきましたが、梅雨入り直前に先月に引き続き蓼科で天体写真撮影を行いました。今年は一度5月半ばには梅雨入りかという感じになったのですがそのあと晴天が続いて実際の梅雨入りが例年より遅れた分、珍しく6月の星空を見ることができました。

この日は天気予報では不安がある気象条件で上空を霧に覆われる時間帯もあったのですが、蓼科山七合目の標高にも助けられて薄明開始まで天体写真撮影を行うことができました。ただ先月に比べると水蒸気が多かったので透明度は今一つでとくに低空はその影響を受けていました。


明け方近くになって北東にフィッシュアイレンズを向けて撮影したのが下の画像です。頭の上には夏の大三角形がある一方で、赤道儀のすぐ上にはカシオペア座が見えていますし、このサイズではわかりにくいですが、その右にはアンドロメダ星雲やペガサスの四辺形も見えてきています。南東の明るい星は木星、その上は土星になります。夏の天の川シーズンがスタートした4月に比べると秋の星座がずいぶんと見えてきて季節が移ってきたことを感じます。

天の川 フィッシュアイ 夏の大三角 カシオペア アンドロメダ

Samyang 12mm F2.8 Fisheye, 絞りF2.8, Lee Soft filter #1

Nikon Z6 (無改造)

ISO12800 15秒 x21 コンポジット

固定撮影 (Sequator使用)

左上には明るい流れ星が写ってくれました。フィッシュアイなので小さくなってしまいましたが。この夜は流れ星が多くて明るいものをいくつか見ました。


購入したばかりのNikon Z 14-30mm F4Sレンズを使っても撮影することができました。撮影場所の蓼科山七合目は登山者用の駐車場でこんな感じのところです。

天の川 蓼科山 七合目 登山口 駐車場

Nikon Z 14-30mm F4S (14mm), 絞りF4, Lee Soft filter #1

Nikon Z6 (無改造)

ISO12800 13秒 x6 コンポジット

固定撮影 (Sequator使用)

14mmの画角だとこれだけ地上を入れても天の川をまだまだ広く写すことができるのは期待通りでしたし、レンズの収差は絞り開放のF4から使ってもこういった固定写真であれば大丈夫なレベルなので、これから活躍してくれそうです。


直焦点撮影、固定撮影ともまずまずの結果かなという感じですが梅雨ということもあってのんびりと画像処理中です。終わったものから何回かに分けて紹介したいと思います。

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コメント

とら次郎のとうちゃん
6月でこの星空に恵まれ、よかったですね。蓼科の高いところではこんな天候にもなるのですね。新しいニコンのレンズでの撮影、趣がありますね。知り合いがZ6の改造品を入手したのですが、ノーマルでも十分映るし、自然な感じで個人的には好みです。(すみません、先に拍手コメントをしてしまいまいした)

標高を稼いで雲の上

TK_Starlight
はい、気象条件によっては標高の高いところに行くと雲の上に出られることがありますが、それを予想するのは難しくていろんな天気予報情報を見比べながらの判断ですが賭けですね。このときは帰り道に少し下っただけで霧の中だったので、ぎりぎりだったようです。
ノーマルだとこういう天の川の色を出すには現像時にかなり彩度を高く調整しています。天体改造機のほうがもっと簡単に色合いを出せるとは思いますが、いずれにせよPCでのRGBカラーの微妙な調整が必要になります。天の川はこんな色が好みというイメージを持っていた方がやりやすいかもしれませんね。

yocchan
ノーマルカメラでも良く写ってますね。
私も天体以外で使うためノーマル5DSRを中古で手に入れましたが、天体でもノーマル機ならではの色合いがあると思ってました。
そういう意味で、自然なきれいな天の川です。
まだ、5DSRで天体は撮っていませんが、想いが膨らみました♪

ノーマル機での天の川

TK_Starlight
高解像度の5DsRでの天の川も楽しみですね。ノーマル機での撮影だと赤がおとなしくなることで綺麗な色合いと感じることがあるように思います。ただ、処理としては私の場合は上のコメントに書いた通り彩度を高めている分、空の背景のムラが目立つようになってしまうので、そのムラ取りの処理が結構大変です。
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