夏の大三角 - 50mmレンズ 3枚モザイクで

小蓮華山日帰りトレッキングに出かけた7/18(土)の夜は蓼科山七合目に移動して天体写真撮影を行いました。その日の夜は天気予報はあまり思わしくはなかったのですが晴れる可能性があると思っての移動でした。

夏場の山岳地帯は午後に局地的な雲、場合によっては夕立が発生し天候が不安定になりますが、夜に入って気温が下がり上昇気流が収まると雲・霧が消えていくというパターンが多いです。GPVなどの詳細な天気予報でもなかなか精度よく予報はできないようなので、どのような天候状況なのか各種情報を見て判断するようにしています。この日は実際には霧に上空を覆われる時間帯が何回かあったもののまずまずの好天で、夜半ごろの月没から薄明開始まで時間は限られながらも撮影を行うことができました。


トレッキングの荷物を車に搭載したうえで車内で仮眠するスペースも確保しておきたかったので、天体撮影の機材は絞ってAP赤道儀とカメラレンズでの星野撮影としました。使用するレンズはNikon Z 50mm F1.8Sです。一眼レフでのF1.8レンズは入門・お手軽という位置づけ・販売価格であったことから、ZシリーズのF1.8レンズが発表されたときは値段が高すぎるなどずいぶんとネガティブな意見が多かったように思いますが、シャープさ、四隅までの均一性といったその性能は素晴らしく一眼レフ用レンズとは異なる次元だと思います。

今回はその高性能レンズにて横構図としたものを赤緯方向に移動させながらの3コマモザイクで、夏の大三角を撮影しました。モザイク撮影により、さらなるシャープ感、星像の緻密さを狙ってのものです。

夏の大三角 天の川星野 Nikon Z6 50mm F1.8 モザイク

Nikon Z 50mm F1.8S 絞りF4

Nikon Z6 HKIR改造

ISO3200 120秒 x8 コンポジット x3 モザイク

Vixen AP赤道儀

Adobe Lightroom Classic、Photoshop 2021による画像処理


画像処理も違うので一概には比べられないのですが、星像の細かさはプロミナー鏡筒での6枚モザイク、8枚モザイクにも匹敵する印象です。ミラーレス用の新しいレンズは高画素センサーにも対応できるよう解像度に力を入れた設計になっているものが多いので、200mmから400mmといった焦点距離なら望遠鏡による直焦点撮影よりカメラレンズを使った方がいい結果が出るかもしれませんね。ただカメラレンズだとHEUIB-IIのようなフィルターを入れるのが難しくなるのが気になります。

3枚モザイクといっても位置合わせを行ったのちに縦横比3対2でトリミングとしているので、3枚分をフルに使っているわけではなく写野としては35mmレンズと同じぐらいだと思います。位置合わせ、色合わせが終わった段階での画像がこちらです。

夏の大三角 天の川星野 Nikon Z6 50mm F1.8 モザイク


このレンズでのモザイク撮影は初めてだったのですが、コマ間の位置合わせが最初は思い通りに行きませんでした。Photoshopのパペットワープで位置合わせは可能ではあるのですがコマ間の位置ずれが複雑に発生しており大変な手間になりそうだったので、今回はレイヤーの自動整列機能を使ったのちマニュアルでの最終調整としました。光学系の歪みと広い画角による空間的な歪み・投影による複合的なものかとは思います。

赤緯方向にずらして行う3枚モザイクはお手軽に撮影できるメリットがあるので、また別の対象を狙ってみたいですね。冬の大三角あたりが次のターゲットと思います。

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コメント

とら次郎のとうちゃん
このモザイク処理の星空、すばらしいですね。ほんとうに緻密でシャープです。手に取るように分かります。それにしても、位置合わせがとても大変な手間なようですが、その成果がこのすばらしさですね。冬の大三角も楽しみにしております。

緻密さ

TK_Starlight
このレンズの性能の良さはわかっていたのですが、ここまでの仕上がりとなるとは期待以上でした。モザイク位置合わせであんな複雑なずれ具合を目にしたのは初めてでそこでもびっくりしましたが、おっしゃる通りその苦労だけの価値はありそうです。冬の大三角のほかにも狙える構図がないか色々と見始めています。
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