台風が過ぎて好天に恵まれた10/2(土)に見頃を迎えた紅葉を撮影しに乗鞍へ、そしてその日の夜は蓼科にて天体写真撮影も行いました。紅葉はやや見頃過ぎだったものの十分に綺麗でしたし、蓼科でも好天は続き月が出てくる午前1時半ごろまで満天の星空と自然を満喫した週末でした。
たくさん撮影した写真はまた別記事で紹介しますが、まずは遠征記です。
北アルプスなどの高山の紅葉が見ごろになりつつあるという情報を目にする中で今年はどこに行こうかと考えていましたが、台風などで直前まで予定を組むのが難しく、かつその日の夜には星空も楽しみたいということで、今までに何度も行ったことがあるもののバスを使って気軽に行くことができる乗鞍を選びました。乗鞍の紅葉の素晴らしさは何度見てもいいものですし、撮影ポイントなどもよく分かっているので効率よく周ることができます。
10月になって朝一番のバスが午前7時発になったので、それに合わせて乗鞍観光センターに着くようにしました。いつも通り位ヶ原山荘で途中下車ですが、そこからエコーラインを歩いていくのではなく登山道でいくことにしました。スタート地点の位ヶ原山荘です。目の前に剣が峰を背景としてダケカンバの黄葉の斜面が見えています。
今まで来たときは日帰りということで中央道の渋滞を避けるためにいつも昼前には下山するような行程だったのですが、今回は時間を気にしなくても良かったので剣が峰の頂上まで行きました。歩いたログは以下のもので、位ヶ原山荘 - 宝徳霊神バス停 - 11号カーブ - 宝徳霊神バス停 - 肩の小屋口 - 肩の小屋 - 剣が峰 - 肩の小屋 - 畳平 と歩いていきました。位ヶ原山荘が標高 2,352m、剣が峰 3,026mですので標高差は約700m、時間は5時間半かかりました。
位ヶ原山荘からの登山道の途中にある紅葉スポットです。穂高連峰、槍ヶ岳を背景にして素晴らしい紅葉でした。場所や木によって微妙に見所のタイミングが違うのですが、今回はこの場所がベストだったと思います。
そのあとは剣が峰へ。この時期の剣が峰は初めてでした。剣が峰の頂上はかなり狭いのですが、ここで写真撮影をするための列が頂上手前から並んでいて、そこに並ばずには頂上へ行けそうもなく40分ほど並ぶ羽目になりました。上から見る景色が目的だったので頂上はパスすればよかったと途中で後悔しまた。
もともとはそのまま乗鞍で星見もするつもりだったのですが、ふもとの乗鞍高原で温泉に入ったりしながら過ごしているうちに見上げる雲の様子や天気予報がどうも思わしくなかったので、蓼科山七合目まで移動することにしました。この移動は2時間半ほどかかるので結構大変なのですが。
蓼科山七合目に午後7時ごろ到着して驚いたのは停まっている車の多さです。もちろん蓼科山は百名山にもリストされている人気の山ですが、七合目からは楽に日帰りできる距離ですしこの時期に紅葉があるわけでもないので、あれほど多くの人が山小屋に宿泊していたり駐車場で前泊するのだとは予想していませんでした。今までの経験的にも、夜明けの頃からやってくる登山の人が多かったのですが。そのあと夜中の間にも何台も車がやってきましたが、幸いにも七合目の駐車場はかなり大きいので、いっぱいになることもなくそれほど撮影に影響はなかったです。
心配だった天気の方は、蓼科では初めの頃は薄雲が少しあるような感じでしたがそのあとは綺麗に晴れて月の出に合わせて撤収した午前1時半ごろまで問題なかったです。途中八ヶ岳方向に雷光が光ったり、帰り道ではところどころに降雨があった様子だったので、場所によって結構違ったのでしょうね。
プロミナー鏡筒でカシオペア座方向を8枚モザイクで撮影しましたが画像処理はこれからです。直焦点撮影の傍らではいつも通り一般撮影用の非改造Z6で固定撮影をしましたが、Nikon Z 14-30mm F4 Sは昼間使っていてソフトフィルターを付けていなかったので、使えるレンズはSamyangフィッシュアイだけでした。
駐車場が混んでいたために車のすぐ脇に機材を設置する必要がありました。機材を構図に入れるとなるとどうしても車も写り込んでくるのですが、フィッシュアイレンズだと車は歪みの影響が大きく出てしまいちょっと変な感じです。
今年は蓼科で星見をする機会がわりと多いのですが、季節が移って秋の天の川が北方向に来るようになりました。次の新月期は11月上旬ですから、もう冬の星座、オリオン座などが撮影対象となってきます。早いものですね。
Author:TK_Starlight
綺麗な眺めに魅かれて星空・風景・花などの写真を撮っています。
コメント
同日に私は蓼科でも麦草(白駒池の近所)の方にいました。
やはり深夜にも関わらず前泊登山の車がひっきりなしに通過してました。
油断しててレンズヒーター巻かなかったため夜露で全滅の日でした・笑
そちらは湿気はどうでしたか?
2021/10/13 URL 編集
湿気の具合
当日の蓼科の湿気ですが、やはりレンズにヒーターを巻かないとだめかなというぐらいの湿気はありましたが、機材がぐっしょり濡れるほどではなかったです。麦草とは直線距離はそれほど離れていないと思いますが、地形などで微妙に気象条件は違ってくるのかもしれませんね。
2021/10/14 URL 編集