毎年9月の終わりごろになると山岳風景とナナカマドの赤・ダケカンバの黄色の組み合わせを見ることができる北アルプスなどの高山の紅葉を楽しみにしているのですが、紅葉のタイミングと天気、そして自分の都合があうかなかなか難しいところがあります。今年は幸いにも10/02(土)にそのチャンスがやってきました。
今回は日帰りで楽しめる場所の中から乗鞍岳に行くことにしました。乗鞍岳はマイカー規制があるので麓の乗鞍高原からバスに乗るのですが、待っている人数に合わせてバスの台数を調整してくれるので早くから並ぶ必要がなく気軽に利用できるのは良いところです。千畳敷カールや立山・室堂だとこうはいかないです。
乗鞍高原 バス乗車 | 7:00発 |
位ヶ原山荘 バス下車 | 7:45 |
登山道にて宝徳霊神バス停 | 9:10 |
エコーライン11号カーブまで戻ったのち肩の小屋口 | 10:20 |
肩の小屋 | 10:55 |
剣が峰 | 12:20 |
畳平 | 13:25着 |
夏の間は午前6時発のバスがあるのですが、10月からは午前7時が始発となります。未明に自宅を出発して午前6時半ごろ乗鞍観光センターの駐車場に着きましたが駐車場にはまだ余裕がありました。始発のバスは4台だったと思います。
位ヶ原山荘から肩の小屋までの標準コースタイムは1時間50分なのですが、たくさん写真撮影をしていることやエコーライン11号カーブまで寄り道をしているので1時間以上余計にかかっています。また剣が峰の頂上渋滞でも40分ほどかかりました。
バスを位ヶ原山荘で途中下車します。ほとんどの登山の方は終点の畳平まで行かれると思うのですが、この紅葉の時期はちょっともったいないなと思います。畳平は森林限界を超えているのでそこから歩いても紅葉は見下ろすだけになってしまいます。
Z6, Nikon Z 24-70mm F4S (24mm), f/5.6, 1/200, ISO100
剣が峰から位ヶ原にかけての紅葉が見事な斜面は東向きですので、朝の時間帯は順光になり撮影がしやすいです。斜面がすこし窪んでいるところから剣が峰のピークが見えています。
この位ヶ原山荘の目の前にある定番撮影スポットです。正面にあるダケカンバの黄葉の斜面の背景に剣が峰、右には富士見岳の斜面にあるナナカマドの赤と組み合わせが見事で、何度来ても何枚も写真を撮ってしまいます。
Z6, Nikon Z 24-70mm F4S (70mm), f/8.0, 1/160, ISO100
今までは50mmぐらいで撮影することが多かったのですが今回は少し望遠側で。右上にはエコーラインのカーブミラーも見えています。このブログのサイズでは白い点にしか見えませんが。
自分的には、すぐ目の前の道路わきにある何本かのダケカンバをどうするかが悩ましい場所ではあります。斜面の上にある枝ぶりが目につくダケカンバを青空をバックにして狙いましたが、そうすると、その道路わきのダケカンバが構図に入ってきます。
Z6, Tamron 70-210mm F4 (210mm), f/5.6, 1/320, ISO100
今回はそれほどハードなトレッキングではないので、登山用バックパックではなくLoweproのカメラバックにして望遠ズームも持ってきました。
この場所で15分ぐらいも使って撮影した後、道路右手にある登山道へ入っていきます。登山道を使わずにそのままエコーラインを歩ていくことの方が多かったのですが、今回はたまには登山道で行こうと思いました。登り方向で使うのはこれで2回目でどんな様子だったかあまり記憶がなかったのですが、思っていたよりは斜度・段差とも大きかったです。当たり前ですがエコーラインを歩いていく方がずっと楽ですね。
Z6, Nikon Z 24-70mm F4S (39mm), f/7.1, 1/100, ISO100
紅葉に囲まれた登山道を進んでいきます。
登山道を20分ほど進むと急に視界が開ける場所に出ます。ダケカンバ、ナナカマドがあちこちで彩を見せており、そして背後には穂高連峰、槍ヶ岳を見ることができます。
Z6, Nikon Z 24-70mm F4S (36mm), f/8.0, 1/160, ISO100
ポイントになるナナカマドは何本かありますし、レンズを変えたりしながらいろいろな構図で撮影することができます。斜面の途中なのでちょっと足場は悪いですが。
Z6, Nikon Z 14-30mm F4S (16.5mm), f/8.0, 1/200, ISO100
乗鞍岳の紅葉スポットとしてベストの場所の一つだと思います。この日の気象条件ではこのあとすぐに穂高・槍は雲に覆われてしまったので、結果としては今回登山道を登ってきて正解でした。もしエコーラインから行っていたとするとこの場所に来るのが後回しになってしまうのでそのときにはすでに穂高・槍は見えていなかったと思います。
ここからは剣が峰は斜面に隠れて見えないのですが、右手には富士見岳が見えています。手前のナナカマドはすでに葉がほとんど落ちてしまっていますが、赤い実がポイントになってくれていますね。
Z6, Nikon Z 24-70mm F4S (36mm), f/8.0, 1/200, ISO100
この斜面の上の方ではチングルマを見ることもできます。青空と赤・黄色の彩を背景にできるのが良いです。
Z6, Nikon Z 24-70mm F4S (35mm), f/8.0, 1/160, ISO100
紅葉スポットの斜面を左上に登り詰めて岩を乗り越えると、登山道の様子は違ってきて沢のようになっています。雨が降るとここを水が流れるのでしょうね。その両脇はハイマツの緑とナナカマドの赤の組み合わせになります。ダケカンバのエリアは終了です。ところどころで剣が峰と組み合わせることができます。
Z6, Nikon Z 24-70mm F4S (27mm), f/9.0, 1/60, ISO100
足元には大きめの石がゴロゴロしているので歩くのに注意は必要ですが、斜度がそれほどないので位ヶ原山荘からの登山道の前半部分よりはこちらのほうが楽だと思います。
この道を10分ほど進むとエコーラインにぶつかり、そこが宝徳霊神バス停のある場所です。
Z6, Tamron 70-210mm F4 (86mm), f/8.0, 1/250, ISO100
登山道はこの写真でバス停の先、右手からこのエコーラインにぶつかります。その場所から登山道で来た方向を振り返りました。
Z6, Nikon Z 24-70mm F4S (70mm), f/18, 1/40, ISO100
ここからはエコーラインを位ヶ原山荘方向に15分ほど後戻りをして、もう一つの紅葉スポットである11号カーブ付近へ向かいます。エコーラインでは終点の畳平から大きなカーブには番号が順番にふられており、11号カーブとは畳平から11番目にあるカーブということになります。
その(2)に続きます。
乗鞍岳の紅葉 (1) - 位ヶ原山荘から宝徳霊神バス停 (この記事です。)
Author:TK_Starlight
綺麗な眺めに魅かれて星空・風景・花などの写真を撮っています。
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