今月も蓼科で天体写真

この週末は11月の新月期ですが、天気が良さそうだった昨晩金曜日の夜に蓼科まで行ってきました。例年ですとこの時期はそろそろ伊豆方面なのですが、北の方が天気が良さそうだったこと、大きな20cm鏡筒を使いたかったので風に悩まされることが少ない場所の方が好都合だったことから、先月に引き続きと蓼科としました。

到着したときは山にかかる局地的な雲に覆われていたのですが、機材を準備しているうちに綺麗に晴れ上がりました。透明度、シンチュレーションともまずまずの良い空で期待が膨らみます。予定通りGSO 20cm鏡筒で勾玉星雲を撮影し始めました。その頃に撮影した画像です。

冬のダイヤモンドが昇ってきています。先月この場所に来たときはまだまだ秋の星空という感じだったのですが。11月は23時ごろから薄明が始まる5時前まで冬の華やかな天体を撮影できるいい時期です。これが12月になると2時-3時を過ぎると冬の星座がすっかり西に傾いてしまって撮影ができなくなります。


薄明開始までたっぷり時間があったので撮影スケジュールは余裕だと思っていたのですが、数枚撮影したところで急に雲に覆われてしまいました。局地的な雲だとあっという間に状況が変わります。

天候が回復したのは0時半過ぎでそこから撮影を再開しましたが、そのあとも時々雲やガスに覆われるやや安定しない天候で3時過ぎになって落ち着いた感じでしたが、湿気が高く気温も0度ぐらいと低かったために霜が機材や車がびっしりと付着しました。直焦点用鏡筒の方は最初から乾燥空気で対策をしていたので問題ありませんでしたが、固定撮影に使っていたレンズはあっという間に曇ってしまい、結構な枚数のコマが失敗に終わってしまいました。


結局、薄明開始の時間ぎりぎりまでかかりましたが直焦点撮影を予定通り完了できたのはラッキーでした。そのころには冬の天の川は西の空へ移り、東の空には しし座など春の星座、そして見事な黄道光が見えていました。

202111_tateshina_zodiacal_ligh.jpg


撮影終了のあとダーク撮影などに少し手間取ってしまい明るくなってからの現地発となりましたが、その分あまり目にすることのない撮影地周辺の景色が新鮮でした。周囲のカラマツは葉はほとんど落ちているか残っていても茶色になってしまっていましたが、雲に覆われていた時間が長かった蓼科山の山頂付近は木々が霧氷をまとっているのが見えました。また中央道が走っている谷あいから諏訪湖方面にかけてが雲海に覆われているのも素晴らしい眺めでした。

直焦点撮影の方がうまくいっているかは画像処理を進めないとわかりませんが、やや安定しない天気の中ながらも満足度の高い天体写真遠征でした。

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コメント

とら次郎のとうちゃん
もう冬の星座がメインになりつつありますね。深夜から撮影再開
で大変だったようですね。20cmのほうの画像楽しみですね。

ところで、クローズアップレンズをレデユーサー代わりにして
みてどうなるか、試してみたところ、とてもよかったのでびっくりしてます。
M31、M33を撮影、こちらのツイッターに載せてますのでよろしければ
ご覧ください。

M31・M33

TK_Starlight
Twitterで早速拝見しました。クローズアップレンズでなかなか良さそうですね。M31、M33といった天体が見ごたえある画像で素晴らしいです。ここまで写ると他の天体もいろいろと撮影できそうですね。
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