ゴールデンウィークに蓼科で撮影した天の川の画像です。Nikon Z 50mm F1.8レンズにて3枚モザイクで撮影したのち3:2にトリミングをしました。左上がアルタイル、そこから銀河系中心部 さそり座の尾の辺りまでの範囲となっています。
Nikon Z 50mm F1.8S 絞りF4
Nikon Z6 HKIR改造
ISO3200 120秒 x8 コンポジット x3 モザイク
Vixen AP赤道儀
Adobe Lightroom Classic、Photoshop 2022による画像処理
いつもの三脚での固定撮影とSequatorでの処理ではなく本格的な改造カメラと赤道儀での追尾撮影なので、さすがに写りもしっかりしています。そしてシャープなNikon Zレンズでのモザイク撮影なので解像度がとても高く、星々が小さく締まって写って特別な画像処理をしなくても見応えがあると思います。
天体写真に使うレンズ・光学系は四隅の星像・収差に目が行きがちですが、シャープで解像度が高いものだとその性能がこのように星像の小ささとなって表れるので、それも重要だと思います。ただシンチュレーションの影響も受けるので(特に焦点距離が長い場合)、その評価は単純ではないですね。
この撮影地では南側が蓼科山に遮られるのに加えて、駐車場の周りにある林の木々にも視界が影響されるのですが、できる限り南の低いところまで撮影したかったので途中で赤道儀の設置場所を変更しました。AP赤道儀だと組み立てたままの移動も楽です。
Author:TK_Starlight
綺麗な眺めに魅かれて星空・風景・花などの写真を撮っています。
コメント
これは見事な天の川ですね。モザイク合成の調子、位置合わせ相当
手間がかかると思います。
ここまでくると、とんでもない値段の大判カメラで撮影?
と見間違うような緻密さですね。
2022/05/31 URL 編集
モザイク合成
3枚モザイク合成ですから、センサーサイズで3倍の大判カメラと同等ということにはなりますよね。デジタルの中判カメラはいくつかありますが、その大きさはフィルムとは違って35mmフルサイズの2倍もないぐらいだと思いましたので、それよりもずっと大きいサイズにはなります。被写体の変化がないという天体写真ならではの手法ですね。夜景撮影で同じことをやっている方は見たことがあります。
2022/05/31 URL 編集