Samyangのレンズでは結構あるようなのですが、私のSamyang 12mm Fisheye レンズは購入して手元に届いた時点で無限遠にピントを合わせることができませんでした。星用レンズとして人気がある14mm F2.8は同様の問題に対する対処方法を紹介している記事を見ることができますが、このレンズでは調整方法が異なっていました。
外すためのネジはありません。レンズホルダーごとネジ同様に反時計回りに回すと緩んで外すことができます。
この後部レンズ群ホルダーねじ込み部にシムリングが挟まれており、その厚みで無限遠を調整することができます。
シムリングを厚くすると無限遠が出る方向になります。私の個体では0.3mm厚、0.1mm厚の2つのシムリングが入っていました。
スケアリングも今一つ良くなかったので、シルバーのマウントねじ込み部に小さなシムリングを挟み込むことでレンズの傾きを変えてスケアリング調整としました。どれぐらいの厚みをどの位置に入れるのが良いのかを調べるには、紙をはさんでライブビューで星像をチェックということを何回か繰り返しました。四隅の星像を比べながら、レンズ光軸の中心をどちらにずらすべきなのかとイメージしながらトライすると良いかと思います。
Samyangのレンズはお手頃価格ながら天体写真に向いた性能を持つものがありますが、無限遠、スケアリングの問題報告が多いのは残念なところです。こちらの記事がそのような問題に悩んでいる人のお役に立てば幸いです。
(当然ながらここで書いた内容は改造にあたるので各自のご判断でお願いします。改造を行ったレンズは補償を受けることができなくなる旨の記述がケンコーのHPにあります。)
Author:TK_Starlight
綺麗な眺めに魅かれて星空・風景・花などの写真を撮っています。
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