ここのところ天体写真撮影の機会がなかったのですが、新月期の好天に自分の都合を無理やり合わせてようやく今シーズン初の夏の天の川ショットとなりました。場所はいつもの蓼科山七合目です。現地着は21時半ごろだったのですが、そこから薄明開始の3時ごろまで安定した天候で満天の星空を楽しむことができました。
メインの目的は先日購入したAskar ACL200レンズのファーストライトで、そちらはまだ画像処理などには取り掛かっていませんが、周辺星像は素晴らしいものでしたしシャープさもまずまずという印象です。
その撮影の横で無改造Z6にて固定撮影した画像を使って、Adobe LightroomのAIノイズ除去を試してみました。噂通り高感度ノイズのザラザラはかなりきれいにすることができますね。ただその一方でカラーノイズに大きなボケをかけることで処理したためと思われる斑点状の色むらには苦労しました。そのためこちらの画像では彩度は低めに抑えてあります。コンポジットなしの1枚画像です。
今までよく使っていたSequatorでは星の流れが目立たないように露出時間を10秒ちょっとに抑えていてかなりアンダーな画像であってもコンポジットすることで処理に苦労しながらもなんとかできていたのですが(レンズの絞りはF4です)、LightroomのAIノイズ除去ではそのようなアンダー画像では前述の色むら・斑点が発生するようです。
露出を30秒までの延ばせばかなり改善されるように思いました。暗い地上の様子もかなり出すことができます。周囲の木々は新緑、そして蓼科山には少しだけ残雪がありました。この日はこちらの観測地では私を含めて天体撮影の人が3人だけで、他の車は一切通らずゆったりとした時間を過ごせてよい気分転換になりました。
Author:TK_Starlight
綺麗な眺めに魅かれて星空・風景・花などの写真を撮っています。
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