オートガイド用にZWO ASI120MM Miniを購入しました。Cマウントレンズと組み合わせてPHD2でオートガイダーとして使用します。先日三連休での遠征で初めて使用したのでレポートにまとめます。
Cマウントレンズと組み合わせて使うオートガイド用カメラとしてはQHY5L-IIMが人気だと思います。ただ比較的最近発売されたZWO ASI120MM miniはセンサーサイズ、ピクセルピッチ、解像度といった仕様がQHY5L-IIMと同じながら、より新しいセンサーを使用していて感度が若干良さそうなことに加えて、なんといっても入手しやすい価格といったことからこちらを購入することにしました。ZWO社の撮影用カメラを使用する方も増えているというのも安心材料です。
ST4互換のオートガイド端子とUSB Type Cコネクタです。USBインターフェース自体はUSB2.0なので高速となっているわけではないですが、Type Cコネクタはケーブルをどちらの向きで挿しても大丈夫なのは使いやすいです。
Cマウントレンズを取り付けるには付属のアダプターを用いますが、ここで注意が必要なのは、付属しているのはCマウントではなくCSマウントへの変換アダプターであることです。マウント面からピント位置までのフランジバックがCマウントは 17.5mm であるのに対して、CSマウントは 12.5mm と 5mm 違っています。ですのでここにCマウントレンズを取り付けてもピントが出ません。厚さ5mmの中間リング (C/CS変換アダプタ―)を別途用意する必要があります。
Kowaの75mmレンズを取り付けてブラケットに組み込みました。アルカスイス互換のプレートに取り付けて使用します。付属のUSB Type Cケーブルはフラットタイプで取り回しが楽です。
ZWOのサイトからNative DriverをダウンロードしてインストールすればPHD2で使えるようになります。ZWOのカメラはPHD2で標準でサポートされているのでオートガイド端子もOn-Cameraにて動作します。カメラの動作確認も含めて昼間のうちに遠方の景色でピントが出ること、マニュアルで赤道儀への4方向の駆動信号が出ていることを確認しておきました。
実際にガイド撮影に使用したときの様子ですが、下の画像はスピカの辺りに向けた時のPHD2のキャプチャ画面でたくさんの星が見えています。
天の川ではないこの方向でこれだけ星が見えてくれると75mm Cマウントレンズとの組み合わせでガイド星が見つからないということはなさそうで期待通りです。
QHY5L-IIMと同様のコンパクトなサイズで同じような取り付け方法が使えますし、PHD2のサポートもあるので使い勝手が良いですね。期待通り感度もまずまずで入手しやすい価格を考えるとお薦めと言えるガイドカメラです。
Author:TK_Starlight
綺麗な眺めに魅かれて星空・風景・花などの写真を撮っています。
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