この三連休は新月期で幸いにも好天に恵まれました。土曜日の夜から天候の回復が期待できたので、土曜日の夜、日曜日の夜と連泊で天体撮影をしてきました。
土曜日の夜は夜半前から晴れてくる予報でした。この季節では冬の天体を撮影するにはもう遅い時間ということで明け方狙いで比較的のんびりと出発し現地着は22時ごろでした。この日はT氏さん、こうちさんと星仲間3名の集合となりました。予報ではこの時間ぐらいから晴れてくるはずだったのですが観測地の辺りは局地的な雲が残ったようで結局晴れてきたのは1時ぐらいとなりました。
風が強かったので風除けとなるよう3人の車で機材を囲む形にしましたが、それでも時折吹く突風は厳しかったです。
明け方の夏の天体が昇ってくるまでの間M81・M82周辺を撮影していたのですが、風によって星がいびつになっているコマを量産してしまいました。今回はEQ6赤道儀に小型鏡筒のKowa Prominar 500mm F5.6Lを搭載という構成だったのでもっと風に耐えられるかと期待はしていたのですが、そうはいかなかったです。
幸いにも明け方には少し風が収まり、本命の へびつかい座の星雲 Sh2-27を撮影していたときにはガイドの乱れはなかったです。2月は夏の対象を撮るにはまだ早いのですが3時半ごろから薄明までの90分ほどで撮影を行いました。薄明の頃には東天には天の川が昇ってきたのを見ることができました。
一日目の天体撮影を終えた後T氏さんは帰宅されましたが、こうちさんと一緒に南伊豆まで足を延ばして再び河津桜の写真を撮ってきました。十日ほど前に来たときはちょうど見ごろが始まったぐらいだったので、樹によってはまだ綺麗に見れるものがあるのではないかと期待していたのですが、前日の悪天候もありほとんど見頃は終わっていました。ただ私の目的は入手したてのレンズの機能確認だったのでそれでも十分ではありました。レンズ交換はせずにその新しい一本だけで撮影していました。
ソニーEマウント用タムロン 20mm F/2.8レンズをTECHART TZE-01を介して使っています。やや機能制限はありますが、AFを含めて十分実用になることが確認出来てよかったです。
河津桜のあと こうちさんも帰宅されたので、一人観測地の辺りに戻り温泉に入ったり仮眠をしたりしたのち日没の頃に観測地に入りました。前日の風がどうなるかが一番の気がかりで昼の間も風がなかなかおさまらなかったのですが、ようやく日没の頃には落ち着いてくれました。鏡筒はGSO 20cm反射に交換です。明るいうちから機材を組み立てることはめったにないのでちょっと新鮮な感じでした。
前日はそれほど気温は下がらなかったのですが、この晩は0度ぐらいまで下がりました。風がない分むしろ過ごしやすかったです。天候は安定していた感じでしたが、固定撮影した画像を見ると水蒸気、薄雲の通過などあったようです。気温の割には透明度が今一つかなと感じましたし、シンチュレーションが良くなくて星像が膨らんでしまったのがちょっと残念でした。
春の天体を撮影する機材は持っていないですし前日明け方の撮影は行っていたので、夜半前に冬の天体を撮り終えたところで撤収しました。
2月はあまり撮影する対象がないので例年遠征することは少ないのですが、ここしばらく撮影機会に恵まれたなかったこともあり遠征したいなと思っていたところに好天の三連休でしたから思い切って連泊としました。それぞれの夜で一対象ずつ撮影できたました。あいかわらず画像処理には時間がかかるので1週間で一つ処理できれば良いなというところでしょうか。成果に自信がないところはありますが、二晩にわたって星空を見上げることができてよかったです。
Author:TK_Starlight
綺麗な眺めに魅かれて星空・風景・花などの写真を撮っています。
コメント
お疲れ様でした
2日目も天気はよかったみたいですね。
仕事しながら昨日がこんな空なら、と思っていました。
天の川の写真、いいですね。私はサソリの頭に気をとられ、肝心の天の川がちょっとしか写らず、という失態をしでかしてしまいました。。
また、3月の新月期、天気がいいといいですね。
2020/02/26 URL 編集
お疲れさまでした!
2020/02/27 URL 編集