天体観測といっても基本は天体写真撮影派なのですが、それでも綺麗な星空の下で過ごす時間が好きですし撮影の傍ら双眼鏡で天の川を流したりしています。銀塩フィルムで撮影していた頃は露出中は何もすることがなかったので観望用の望遠鏡を使っていたこともありました。その頃以来になりますが観望用望遠鏡を入手しました。
かなり以前にガイド鏡用途などに販売されていた8cm F5の短焦点屈折望遠鏡をネットオークションで入手しました。実用品レベルという感じですがその分お手頃な価格でした。アクロマートレンズですから高倍率の惑星観望は厳しいでしょうが、天の川を流しての星雲・星団観望には良いのではないかと思ってのチョイスです。口径の割には長さが短いので持ち運びに向いていそうというのもポイントです。
この仕様のものはしばらく目にしなかったのですが最近になってSkyWatcherから発売されましたね。そちらも入手しやすい価格で良さそうです。
マウントは持ち運びの観点からカメラ三脚に使える経緯台というのが条件でした。最近発売されたビクセンのモバイルポルタマウントも候補でしたが、コンパクトなサイズながら安定していそうなこちらのフリーストップ経緯台を選びました。笠井トレーディングのAZ-Palmとよく似ていますね。高倍率では使わないつもりなので微動装置はなくても良いかなというのもモバイルポルタを選ばなかった理由です。以前使っていた経緯台も微動なしのフリーストップでした。手持ちのスリックのカーボン三脚とのマッチングは良さそうです。三脚と合わせて2.5kgでした。
アイピースは以前から所有していたExplore Scientific 広視界82度シリーズの8.8mmと14mmです。星雲・星団観望だと低倍率と言いますがメシエ天体でも小さなサイズのものが多いですから、ある程度倍率があり、それでいながら視野が広くなる広視界のアイピースが好みです。ちなみに双眼鏡も愛用しているのは Nikon 12倍 x 40mmと比較的高倍率のものです。(初心者には12倍の双眼鏡は薦めませんが)
この2本のアイピースは以前アメリカに滞在していたときに現地で購入しました。そのころは販売価格がたしか$98で1ドル=90円の超円高だったので気軽に買うことができたのですよね。もっと買い揃えておけばよかったと少し後悔です。この観望用望遠鏡で手持ちのアイピースを実際に使ってみてからになりますが、さらに倍率が高いものが欲しくなるかもしれません。今なら賞月観星のものも良さそうです。
久しぶりに観望用機材を揃えることができました。とくに夏の天の川を流してM6・M7や、M16・M17、M11、M27といったところを順に見ていくのが好きです。これから夏の天の川を見るのによい季節ですから使うのが楽しみなのですが、昨今の状況ではいつになるのやらという感じですね。とりあえずベランダから月は眺めてみましたが使い勝手は良さそうです。
Author:TK_Starlight
綺麗な眺めに魅かれて星空・風景・花などの写真を撮っています。
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